国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。

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  • 2026年1月22日
  • 講座・セミナー

2025年度第3回「大学経営高度化プロジェクト」講演会を開催しました

講演する藤平氏 講演する三宅氏

2025年12月10日 水曜日に、学長室主催(FD・SD企画室共催)により、2025年度第3回「大学経営高度化プロジェクト」に関する講演会を開催しました。
本講演会は、社会福祉法人石川県聴覚障害者協会業務執行理事の藤平 淳一氏、社会福祉法人日本視覚障害者団体連合常務理事の三宅 隆氏を講師にお招きしました。両氏とも本学の前身である筑波技術短期大学を卒業されており、社会で活躍する卒業生の視点から筑波技術大学での学びについて、教職員に向けてお話しいただきました。

初めに藤平氏から、「筑波の学び舎で得たものとは・・・~能登半島地震や全国的なろうあ運動を通して思うこと~」と題してご講演いただきました。2024年1月の能登半島地震とそれに続く9月の能登半島豪雨で大きな被害を受けた石川県で手話言語・字幕での情報提供体制の緊急整備や、被災したろう者が孤立しないモバイルハウス「ろう者のムラ(村・群がる)」の設置などを行ったご経験、また、社会生活における環境への違和感から当事者運動を通して見出されたろう者としてのアイデンティティと意志について、学生時代も振り返りながらお話しいただきました。

続いて三宅氏から「筑波技術大学(短期大学)での学び」の題で、在学時から現在の職務に至るまでの活動と、そのなかで意義や必要性を感じた事柄についてご講演いただきました。筑波技術短期大学視覚部情報処理学科で学ばれた後、点字図書の出版に長年携わられ、当事者団体で国や関係機関と対話しながらスキルや人脈を築いてこられた経験から、積極的に他者やその場の状況に関わり自らの立場を持つことの重要さを、具体例とともに教えていただきました。

両氏とも、重要なこととして当事者同士や人間同士の繋がりを挙げられました。一つの繋がりがなくなってもまだ他に繋がりをもっていられること、選択可能であることが大切であり、聴覚障害者・視覚障害者のための大学である本学の強みもその点にあると考えられます。一方で卒業生を含む社会の中の当事者との関わりにおいては十分でない現状もあり、貴重な助言をいただきました。

当日は対面とオンラインを合わせて71名の教職員が参加し、あちこちで興味深い頷きが見られました。

写真は2枚あります。左の写真は藤平氏の講演の様子、右の写真は三宅氏の講演の様子です。

(大学戦略課 企画戦略係/2026年1月22日)