国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。

学部・大学院

理学療法学専攻の三つのポリシー

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

理学療法学専攻では,保健科学部のポリシーに沿って開設された教養教育系科目および専門教育系科目を履修して所定の単位を修得し,幅広く豊かな教養と,以下に示す理学療法学に関する能力を身に付けた者に理学療法学の学位を授与します。

[修得すべき学修目標]

  1. 理学療法の専門的な知識と技術を取得する能力
  2. 理解力・洞察力・表現力を兼ね備え,チームの中で協調性をもって連携を図る能力
  3. 日進月歩の医療に対応した情報収集力と考察力を兼ね備え,学問を探求する能力

これらの能力に対する修得の認定は,以下の内容により評価します。

  1. 人の構造・病態について理解し,説明するとともに,理学療法の基礎知識を整理して理解し,臨床に即した応用する能力
  2. 臨床実習指導者の指導・監督のもとで,理学療法の適応となる症例について理学療法の評価,目標設定,治療計画,治療を行い,医療専門職として責任ある態度
  3. 臨床症例の医療内容に関する情報収集,考察,プレゼンテーションにより学修成果を効果的に発信し,討議を行う能力

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

理学療法学専攻では,卒業認定・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げた能力を身につけた人材を育成するため,以下の方針に沿って教育課程を編成・実施します。

[教育内容]

  1. 1年次では,教養教育系科目で幅広い教養と倫理観,読解,コミュニケーション,情報収集を学修します。また,1年次から自らのキャリア・デザインをスタートさせるため,2年次以降の専門理学療法学教育科目を学修するにあたっての基盤となる専門基礎・専門教養科目を学修します。視覚障害についても理解し,各種の視覚障害補償技術を修得します。
  2. 2年次から3年次にかけて,運動機能障害の評価や治療,関連職種との連携を実践するための基礎を身に付けるため,専門基礎・専門教養教育科目,専門臨床教育科目で,人体の構造や機能,病態,障害や福祉について学修します。さらに,専門理学療法教育科目で,理学療法で行う検査・測定方法等の基本的技術や運動療法に関する基本的知識を学修します。
  3. 4年次には専門理学療法教育科目で,理学療法の臨床および研究活動に必要な知識,技術,問題解決能力を学修します,これにより,医療の進歩に対応して自ら向上に努め,生涯にわたり自己の成長を追求できる理学療法士を目指します。

これらの教育編成に加え,2年次から4年次までの臨床実習により,理学療法士としての知識・態度・思考・技能の基本,チームの中での協調性,連携の方法,コミュニケーション能力を身に付け,臨床症例の医療内容に関する情報収集,考察,プレゼンテーションにより学修成果を効果的に発信し,討議を行う能力を修得します。また,年次ごとに知識を総合的に整理し,臨床に即した応用力を身に付け,国家試験に備えます。

[学修成果の評価]

学修成果は,基本的な知識の修得状況に加え,臨床実習前の客観的臨床能力試験や臨床実習等の課題における思考過程および成果物から理学療法士としての知識・態度・思考・技能の基本,チームの中での協調性,連携の方法,コミュニケーション能力を総合的に評価します。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

理学療法学専攻では,理学療法学に関連した分野を学ぶ教育課程であり,次のような人を求めています。

  • 大学での学修に必要な基礎学力を有していると共に新しい知識・技術に挑戦する意欲を持っている人
  • 医療・保健に関連した知識・技術に興味を持ち,積極的に学修に取組む意欲を持っている人
  • 理学療法士となる目標を持ち,社会に参画し,貢献しようとする意欲を持っている人

[入学者選抜方針]

本学保健科学部の入学者選抜は,一般選抜,学校推薦型選抜,社会人選抜,総合型選抜により行います。

  • 一般選抜(前期日程)
    大学での学修に必要な高等学校課程の基礎学力に加えて,理学療法学に関する関心と学修意欲,適性を総合的に評価し,選抜します。
  • 学校推薦型選抜
    高等学校における学修状況や課外活動への取組みとともに,理学療法学を学ぶための基礎学力,理学療法学への関心や新しい知識・技術に挑戦する意欲,適性を総合的に評価し,選抜します。
  • 社会人選抜
    社会人として得た実績や経験を基盤として,新しい知識・技術に挑戦する意欲,理学療法学を学ぶための基礎学力,適性を総合的に評価し,選抜します。
  • 総合型選抜
    理学療法学に対する志望理由,新しい知識・技術に挑戦する意欲,理学療法学を学ぶための基礎学力,適性を総合的に評価し,選抜します。

[入学までに身に付けて欲しいこと]

  • 理学療法学の学修に必要な高等学校課程の基礎学力
  • 協調性,コミュニケーション能力および情報保障に対応できる力