国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。

学部・大学院

建物の中の配慮

ロの字型の校舎棟

校舎棟外観

校舎棟は中庭のある「ロの字型」をしており、外側に部屋を配置することで、全体の構成を理解しやすくしています。また、目的の場所へ到達する際に迷うことが少ないように、一周すればもとに戻ってくるようになっています。部屋番号は1番目の数字で階数、2番目の数字で北西・南西・北東・南東のエリアを、3番目の数字で両端からの柱の数を表しています。これにより、部屋番号だけで位置が分かり、隣の番号と比較することで部屋の広さも分かるようになっています。

屋内用点字ブロック

歩導くん

エレベータホール前に、車椅子利用者の邪魔にならない点字ブロック「歩導くん」を設置してあります。これにより、スムーズにエレベータ入口に向かうことはもとより、ロの字型の校舎の位置確認も可能となっています。

エレベータドアの数字

エレベータ入口

ショッピングモールの駐車場のようにエレベータのドアに大きく数字を貼ることで、弱視学生でも現在の階数が分かりやすいようになっています。

階段の手すりの突起

階段手摺

階段利用時に触覚で階数が分かるよう、手摺の終端部分に、階数に対応した突起が設置されています。1~4階までは小さい突起を階数分だけ用い、5階は大きな突起を1つ設置しています。

トイレ

トイレ

校舎棟だけではなく体育館・大学会館など校内のすべてのトイレは、廊下からトイレ側に向かって右が男子用、左が女子用と決められています。校舎棟はロの字の東側と西側にトイレがありますが、東側のトイレは南が男子用で北が女子用になっており、西側のトイレは北が男子用で南が女子用になっているわけです。

また、学生の利便性を考えてトイレットペーパーホルダーは2連タイプで小物を置くスペースが上にあるものを設置しています。

廊下の手すり

廊下の手摺

校舎棟の廊下の手摺には、切れ込みが入っています。その反対側にドアがあるという意味になります。この切れ込みの位置に点字表示もあり、部屋の確認ができます。校舎棟のロの字の内側が手摺に成るので、内側に触れながら一周することで、目的の場所を探すことができるようになっています。他の建物も同様に、ドアの反対側の手すりには切れ込みが入っています。切れ込み部分は指を痛めないように丸く削ってあります。

内開きのドア

ドア

校舎棟のドアは、倉庫を除いてすべて内開きになっています。夏場など、ドアを少し開けている場合に障害物にならないようにするためです。

音サイン

人感センサ付音声発生装置

正面玄関や大学会館の入口などに、人感センサ付の音サイン機器が設置されており、人が通ると大学のサウンドロゴが再生されるようになっています。音のランドマークとして機能しています。「ピピッ」と短い音のなる機器も、体育館入口や校舎棟西口など、要所要所に設置されています。

掲示板

掲示板

掲示板スペースは明るさに配慮するとともに、掲示物は拡大文字版と点字版、2種類の冊子状態の物も用意しています。また、学内者用のホームページに掲載される情報が得られるようにコンピュータが、更に文字を拡大するために拡大読書器が設置されています。