障害者高等教育研究支援センター
障害者支援研究部(聴覚障害部門)
聴覚障害者に対する情報保障・学生支援・支援機器開発
学内情報支援
CATVシステムによる連絡広報
聴覚障害のある学生のために、ケーブルテレビシステムを用いて学内の各所に設置されたテレビモニタに文字または画像情報を配信し、学内広報・各種ニュースを伝達しています。
教材作成
字幕入りビデオ教材
聴覚障害学生用に視覚教材を豊富に活用した授業を進めるため、字幕入りビデオ教材を多数作成し、本学聴覚障害系図書館に配架しています。 教材作成に用いている字幕挿入システムは、質の高い字幕入りビデオ教材を迅速に作成するために本学で開発されたものです。
コミュニケーション指導
発音・コミュニケーション指導
学生一人ひとりのニーズやコミュニケーション特性にあわせて、発音やスピーチ、コミュニケーションに関する指導を受けることができます。 また、3~4年次の就職活動の際には、就職面接にあわせたコミュニケーション指導も提供されており、社会に出る前の準備も万端に整えられます。
手話・コミュニケーション指導
手話が分からない学生は、入学時友達とのコミュニケーションに不安を抱きがちです。 こうした不安を一刻も早く取り除くため、1年次の必修科目として手話の指導が行われています。 また、もっとたくさんの手話を覚えたいという学生は、マンツーマンまたは少人数による手話指導を受けることもできます。 また、教職員および学生の手話学習支援として、職員や新任教員を対象とした手話研修、各種情報保障手段の活用等、個別のニーズに応じたアドバイスも行っています。
聴覚管理・補聴相談
残存聴力が低下しないよう、学生の聴覚管理を行っています。 補聴器フィッティングに関する相談や、自らきこえの程度を把握し補聴器の自己管理ができるよう最新の聴力測定システムを配備した指導プログラムを提供しています。
就職に関する支援・指導
学生および卒業生に対して就職試験や面接、職場実習、職場適応に関する指導や支援を行っています。 また、企業との連携を深めるための諸活動、卒業生の職場適応に関する相談・支援を実施しています。
支援技術開発
学年別ルビ付きリアルタイム字幕提示システム
手話の分からない非常勤講師の担当いている授業では、仮名漢字のみの字幕のほかに、専門用語や難読な漢字のみに自動で漢字のルビを付加した字幕で、 リアルタイムに文字通訳を行っています。ルビ付加レベルは9レベルから1つを設定できます。
モバイル型遠隔情報保障システム
携帯電話を使って遠隔地から情報保障を受けるシステムで、「パソコンノートテイク」や「音声認識」と組み合わせて使用できます。 利用者側の機器が携帯電話と小型マイクのみというシンプルな構成のため、歩きながらでも使用できます。主に授業の一環で行われる研究所見学などの場面で利用しています。