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- 2024年3月 5日
- 聴覚
総合デザイン学科卒業制作優秀作品他をつくば美術館で展示中!
只今、総合デザイン学科特別研究の優秀作品他、つくば市共同募金委員会より依頼を受け開発・デザイン制作した赤い羽根共同募金カプセルトイなどの学生作品をつくば美術館で開催中の「第23回チャレンジアートフェスティバルinつくば」に出展しています。社会的意義のある内容、自身の障害に向き合った例も多く、社会へ向けて聴覚障害についての理解を促す作品や共生社会のための新たな提案など、本学の特色の表れた作品・研究が展示されています。
最優秀賞をとった藤巻美奈さんの『聴覚障害者の自己受容を目的とする、認知行動療法に基づき整理した短編漫画の制作』は、否定的な⾃⼰像を、認知⾏動療法を⽤いて捉え直し、⾃⼰肯定につなげるきっかけとなることを目的としています。聴覚障害の⽣きづらさを感じたエピソードを読み⼿が受け取りやすいようギャグ漫画形式で表現した作品です。
優秀賞の草次祐衣さんの『聴こえる親と聴覚障害のある子どもとの良好な関係構築にまつわるショートストーリー制作』は、聴者の親と聴覚障害のある⼦供の家族関係に⽣きづらさを感じた経験から、同じ悩みを抱えている人の事例を紹介することで、より良い親⼦関係をサポートすることを⽬的とした書籍化作品です。
同じく優秀賞をとった多田伊吹さんの『デフリンピックを想定した聴覚障害のある選手のための支援ボックス開発』は、大会時の災害に対する不安の解消、世界から集まる選手の交流と大会に対するモチベーションの向上を目的として、選手や大会関係者等を対象とした調査結果を元に、防災バンダナ、お願いカード、コミュニケーションボードなどを制作しています。
その他、高野大輝さんの『⽇本の美術館のポータルサイトにおける UX デザインの検討と制作』は、これまで美術館に抵抗感を持っていた⼈や興味がなかった⼈にも⾜を運ぶきっかけとなることを目的として、掲載情報の多⾔語化、バリアフリーや⽀援サービスが⼀⽬でわかり、直感的な操作ができる美術館サイト。岡本智恵さんの『文字テロップ映像制作とその印象評価』は、日常生活でよく聴く音をアニメーションテロップで表現した眼で楽しんでもらえる映像作品。吉岡友寛さんの『聴覚障害者が理解しやすい短時間PR動画の制作』は、本学の紹介動画を題材に聴覚障害者が理解しやすいPR動画作品です。
また、4年振りに開催されるクロージングイベントの「こども造形ワークショップ」では、全国のろう学校児童を対象にものづくり講座を開催している本学学生ボランティアグループが講師を担当します。
学生たちの学びの集大成と地域に向けた活躍をご高覧いただければ幸いです。
■会場:茨城県つくば美術館(つくば市吾妻2-8)
■日時:2023年3月5日 火曜日~3月10日 日曜日 9:30~17:00 ※最終日15:00まで
■こども造形ワークショップ:3月10日 日曜日 12:30~13:30
https://www.city.tsukuba.lg.jp/material/files/group/59/23_challengeart.pdf
(総合デザイン学科 伊藤 三千代/2024年3月5日)