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- 2024年9月 6日
- 大学
「つくばちびっ子博士2024」の現地見学を開催しました
2024年8月27日 火曜日、本学において「つくばちびっ子博士2024」の現地見学を開催しました。 つくばちびっ子博士は、小・中学生の子どもたちが、つくば市内の研究機関等において科学技術に触れ科学への関心を高め、夢と希望に満ちた未来を考える手がかりとなることを目的とした、つくば市が主催しているイベントです。 本学は2019年度に初めて参加し、春日キャンパスは4回目、天久保キャンパスは3回目の現地見学を開催しました。
視覚障害学生が学ぶ春日キャンパスでは、『「見えにくさ」について学ぼう』、『点字を体験しよう』をテーマとして、疑似体験と点字読み書き体験、触察教材の体験などを行ないました。弱視の疑似体験をした子どもたちからは「ぜんぜん見えない、なんかへんな感じ!」という感想が出たり、迷路のワークに取り組んで「こうすれば見えるよ!」と紙を顔にぐっと近づけたりする姿がみられました。点字のコーナーでは、自分の名前を点字で打つ体験をしましたが、熱心に楽しんで打っていました。友だちや家族の名前も点字で打ったり、「点字器はどこで買えますか」と質問したりする様子もみられました。本学の視覚障害のある学生もスタッフとして参加し、様々な技術を使いながら工夫して大学生活を楽しんでいることを説明しました。学生がパソコンを音声による読み上げ機能を使って操作したり、触って分かるルービックキューブを見せたりすると、子どもたちからは様々な質問が飛び出しました。また、立体コピー用紙に描かれた図形を、目を使わず指先だけで触察した子どもたちは、触るだけで理解することの難しさを感じていたようです。授業では言葉での説明をしっかり加えていることをお伝えしました。そして自分で触図を作るコーナーでは、好きなキャラクターや自分の名前など、思い思いの形を描いていました。
写真は左が弱視の疑似体験、右が触察体験の様子です。
聴覚障害学生が学ぶ天久保キャンパスでは、『「聞こえにくさ」について学ぼう』、『聴覚障害者を支援する技術を知ろう』をテーマとして、聴覚障害学生が手話やスライドに提示した文字を棒で指し示しながら、クイズも交えて進行しました。聴覚障害者とコミュニケーションをとる方法は手話だけではなく、スマートフォンのアプリで、しゃべったことを文字にする音声認識の技術を使ったり、紙などに文字を書いて伝えたりすることもできることを説明しました。参加者は、スタッフと一緒に50音を指で表す指文字でご自身のお名前を表現する練習をして、最後は手話で「こんにちは。私の名前は○○と言います。よろしくお願いします」と伝えることにチャレンジしました。
写真は左が手話に関するクイズの様子、右が指文字を練習する様子です。
なお、イベントは付き添い者も含め131名の方にご参加いただきました。
(広報室/2024年9月6日)