国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。

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  • 2025年2月27日
  • 講座・セミナー

公開講座「大学における情報保障をよりよいものに」を実施しました

配信中の画面のスクリーンショット

配信スタジオの様子

2025年2月20日木曜日、公開講座「大学における情報保障をよりよいものに―聴覚障害学生のニーズへの理解を深める―」をオンラインで開催しました。

大学等の高等教育機関での聴覚障害学生支援には今後ますます支援を担う人材の確保や養成が重要になってくるという状況を踏まえ、地域で通訳活動をしている方や大学で障害学生支援業務を担っている方を対象に、大学における情報保障支援の基礎知識と実践に役立つノウハウを講義形式でお伝えしました。講座の講師は、本学で日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)の事務局運営を担当している教職員が担当しました。 当日は、地域で活動している登録手話通訳者の方、文字通訳者の方、大学の障害学生支援室職員など、73名の参加がありました。後半の質疑応答ではたくさんの質問がチャットで寄せられました。「専門用語や略語が多用されると戸惑う」「学生のニーズが掴めない時はどうすればよいか」といった通訳経験に基づく課題点や、「これからどのように人材を養成していけばよいか」「大学での支援について理解を深める研修機会がもっとほしい」といった、地域と大学で協同していくための展望についての質問も挙げられました。

現在大学の支援に携わっている方も、これから関わりたいと思って参加して下さった方にも、聴覚障害学生のニーズに基づく支援の方法について、一緒に考えていただける機会となりました。

写真は2枚あります。左の写真は配信画面の様子です。画面が4分割され、左に広くスライド資料、右側に話者と手話通訳の映像が上下に並び、画面下に文字通訳が5行表示されています。右の写真は配信スタジオの様子です。話者が2名並び、机の上にたくさんのパソコンが並んでいます。

(障害者高等教育研究支援センター 白澤麻弓、磯田恭子、中島亜紀子、萩原彩子、岡田雄佑、吉田未来/2025年2月27日)