国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。

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  • 2025年12月23日
  • 社会との共創

新日本フィルハーモニーメンバーによるコンサートを実施(3回目)

新日本フィルハーモニーメンバーが、ステージ上で「G線上のアリア」を演奏する様子 弓を鉛筆に例えて、参加者一人一人が持つ鉛筆を使って弓の持ち方を説明する様子
学生がチェロの演奏を体験する様子 バイオリンの値段当てクイズで、一番高いバイオリンを挙手によって回答する様子

2025年12月17日 水曜日、天久保キャンパス講堂において、新日本フィルハーモニー交響楽団メンバーによる、弦楽四重奏コンサートが行われました。

このコンサートは、文化庁の「共生社会の実現に向けた障害者等による文化芸術活動推進プロジェクト」の委託事業として、新日本フィルハーモニー交響楽団が実施しているものです。「あたらしい"聴こえ"の集い VOL.3」と題し、本学での実施は今年度3回目で、天久保キャンパスでの実施は今回が初めてでした。演奏を楽しむだけでなく、視覚や聴覚に障害のある本学の学生に向けて、どのように演奏をしたらより聴きやすいか、どのように楽器体験をしたらより理解が深まるかなどに工夫を凝らし、解説や体験も交えた会となりました。解説には字幕が付き、音を波形に可視化した情報保障も提供しました。

楽器体験では、バイオリンやチェロの弓の持ち方や、弾き方を体験させていただきました。弓の持ち方の解説では、まず一人一人鉛筆を用いて弓の握り方のコツをつかみ、学生数名が実際に演奏を体験させていただきました。また、音色でバイオリンの値段を当てるクイズも出題され、会場は一番の盛り上がりを見せました。

本コンサートは、普段なかなか聞くことができないプロの演奏を、様々な方法で間近で感じることができる、貴重な会となりました。本コンサートは、次年度以降も実施される予定です。

写真は、全部で4枚あります。左上が、新日本フィルハーモニーメンバーによる演奏の様子、右上が、鉛筆を見立てて弓の持ち方を解説いただく様子、左下が、楽器の演奏を体験する様子、右下が、バイオリンの値段当てクイズに挙手で回答する様子です。

(広報室/2025年12月23日)