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- 2026年07月02日
- 社会との共創
筑波技術大学×旭化成ホームズLONGLIFE総合研究所による共創ワークショップを実施
互いの強みを活かして"心地よいつながり"を探る
筑波技術大学×旭化成ホームズLONGLIFE総合研究所による共創ワークショップを実施


2025年10月、旭化成ホームズLONGLIFE総合研究所と「心地よいつながりの作り方の可視化」をテーマに、ワークショップを行いました(注釈1)。
クラスメイトや先生、職場の同僚や上司・顧客、そして家族、私たちは様々な人々とのつながりの中で、日々の暮らしを送っています。その中には、心地よいつながりもあれば、無理を強いられているつながり、つながれていない例もあるでしょう。障害の有無や年齢、文化、言語など多様な背景をもつ人々が暮らす社会において、"心地よいつながりを作り・育める環境"が求められています。本ワークショップは、聴覚障がい当事者の視点と知見を積み重ねてきた本学と、多様な住まい手の暮らし方を研究し空間デザインに反映させてきた旭化成ホームズLONGLIFE総合研究所という互いの強み・視点を融合させることで、暮らしの中の"心地よいつながり"を新たな視点から探り、価値を創造するインクルーシブデザインの実践を目指して企画されました。
その第1回目として、聴覚障がい者の視点から、何が心地よいつながりで何はそうではないのか、それはいかにして作られているのかの検討を試みました。音声中心の社会で無意識に生まれる壁や、「きこえない・きこえにくい」ことへの配慮のズレや押し付けを日常的に経験し、自ら人との"つながり方を設計する"ことを迫られてきた聴覚障がい者の視点に着目したものです。
前半のワークでは、本学大学院修了生の福島愛未氏をゲスト講師として招き、自身の経験を踏まえた「つながりとその作り方」に関する話題提供をいただきました。その中では、福島氏がDeafSpace Design(注釈2)研究者として収集した海外の事例や、空間デザインアドバイザーとして参画したワークショップ会場5005(注釈3)が紹介され、手話言語を用いるろう者ならではの周囲の人たちとのつながりのデザインを参加者全員で共有しました。
後半のワークは、聴覚障がい学生とLONGLIFE総合研究所の所員がペアで取り組み、つながりの場面の整理、課題発見、ニーズの抽出とソリューションの検討、最後に成果を発表しました。学生は、所員からの質問や多様な人々とのつながりのデザイン事例の紹介などの対話を通して、これまで無意識に行ってきた"つながりの作り方"を言語化し、新たな視点を得る機会となりました。また所員の方は、聴覚障がい学生の具体的な行動・感覚から、生活者理解をさらに深めることができたと好評でした。成果発表では、聴覚障がい者に限らず、より広い対象へ応用できる可能性も共有され、「互いの強みを持ち寄ることで、よりよい社会をつくる」インクルーシブデザインの本質が体現されたワークショップとなりました。
本件は「心地よいつながりの作り方」プロジェクトとして今後も継続し、住宅やまちづくり分野への応用を目指します。当日の様子及び参加者の感想等については、以下の動画をご覧ください。
(注釈1)このワークショップは、本学と国内電通グループ3社によるインクルーシブデザイン共同研究プロジェクトの一環として、旭化成ホームズLONGLIFE総合研究所とともに実施されたものです。本学と国内電通グループ3社によるインクルーシブデザイン共同研究プロジェクトについては、お知らせページ「国内電通グループ3社と共同研究プロジェクト開始」をご覧ください。
(注釈2)DeafSpace Designとは、手話をコミュニケーション手段とするろう者が生活の中で自ら形成してきた空間認識や行動様式を生かすデザインを指します。米国のギャローデット大学(Gallaudet University)にて体系化されました。
(注釈3)東京都台東区に立地する"視覚で世界を捉える人々のためのワーキング・プレイス 5005"
写真が6枚、動画が1本あります。
下段左および中央の写真は、前半ワークでの福島愛未さんによる話題提供の様子です。
ほか、4枚の写真は後半ワークの様子。聴覚障がい学生とLONGLIFE総合研究所の所員がペアで取り組んでいます。
ページ下部の動画は、当日のワークの様子と参加した聴覚障がい学生やLONGLIFE総合研究所の所員のコメントです。動画は株式会社 電通よりご提供いただきました。
動画内の1分51秒から2分5秒までの音楽のみが流れている箇所は、交流している様子の映像となっております。
(産業技術学部 梅本舞子/2026年7月2日)