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- 2026年10月08日
- 他大学・団体の支援
ラオスにおいてパソコン文字通訳ワークショップを実施

2026年8月24日 月曜日から26日 水曜日までの3日間、ラオス人民民主共和国のドンカムサー教員養成学校IEリソースセンターにおいて、「ラオスろう生徒の高等教育アクセスに向けた情報保障体制構築事業 パソコン文字通訳ワークショップ」を開催しました。
本ワークショップは、特定非営利活動法人アジアの障害者活動を支援する会(ADDP)が主催し、本学障害者高等教育研究支援センターの磯田恭子講師と、産業技術学部の田中陽土助手が講師を務めました。ドンカムサー教員養成学校のろう教育担当教員、ラオス国立大学関係者、学生ボランティアなど約20名が参加し、大学進学を予定しているろう学生4名にも協力を得ながら、講義と実習を行いました。
ラオスでは、2023年に同国初となる聴覚障害生徒のためのろう学校高等部が設立されました。第一期生が高校最終学年を迎え、ラオス国立大学工学部およびドンカムサー教員養成学校への進学が決まりました。一般の大学で学ぶろう学生が講義や実習などの情報にアクセスできるよう、情報保障の仕組みと支援人材を整備することが重要な課題となっています。
研修では、はじめに、日本における情報保障の考え方や歴史、パソコン文字通訳の役割について解説し、障害学生支援の事例として日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)の取り組みを紹介しました。
その後、手書きノートテイクや、遠隔情報保障システム「T-TAC Caption2(ティータックキャプション2)」の導入・設定、入力トレーニング、要約入力、連係入力など、実践的な演習を行いました。段階的な演習プログラムを構成したことで、最終日には授業場面を想定した文字通訳が実践できるまでになり、聴覚障害学生からも情報保障内容についてのフィードバックを得ることができました。参加者が得た知識と技術を所属機関で共有し、支援者を育成していくことを見据えた研修となりました。
研修中は具体的な質問が出るほか、よりよい活用に向けたディスカッションも活発に行われました。また、諸外国でも「T-TAC Caption2」を円滑に利用できるよう、本研修に合わせて英語表記のインタフェースを追加開発して提供しました。また、ラオス国内のネットワーク事情や操作性の観点から、今後の機能追加が必要となる点も具体的に把握することができました。

今後は、ドンカムサー教員養成学校およびラオス国立大学の関係者との連携を継続し、パソコン文字通訳をはじめとする情報保障の実践と、聴覚障害学生が安心して高等教育に進学・修学できる持続可能な支援体制の構築につなげていくことが期待されます。
以下は関連リンクです
特定非営利活動法人アジアの障害者活動を支援する会(ADDP)へのリンク
日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)へのリンク
遠隔情報保障システム「T-TAC Caption2(ティータックキャプション2) 」へのリンク
写真は5枚あり、2枚分にまとめています。上段左はワークショップの様子の写真、中央はT-TAC Caption2の入力に取り組む参加者の様子の写真、左は手書きノートテイクでの支援体験を行っている様子の写真です。下段左はろう学生4名と、田中助手、大学院情報アクセシビリティ専攻の池田さんの集合写真、右はワークショップ参加者・関係者の集合写真です。
(障害者高等教育研究支援センター 磯田恭子/2026年10月8日)