国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。

学部・大学院

2016年度

世界ろう者陸上競技選手権大会に日本代表選手として選出

世界ろう者陸上競技選手権大会に日本代表選手として選出

 

世界ろう者陸上競技選手権大会に日本代表選手として選出

2016年6月にブルガリアで開催された第3回世界ろう者陸上競技選手権大会に、本学産業情報学科4年の設楽明寿君が4×100mリレーの日本代表選手として選出されました。実走には至りませんでしたが、日本チームは日本ろう者新記録を樹立し、銅メダルを獲得しました。

また、設楽君は2016年9月に沖縄県で開催された、第13回日本聴覚障害者陸上競技選手権大会に出場し、男子200mで第3位に入賞しました。この大会 は2017年に開催される第23回夏季デフリンピック大会 日本代表選手選考競技会を兼ねており、今後の活躍が期待されます。

第12回全日本障がい者空手大会 男子組手で優勝、形で三位入賞

第12回全日本障がい者空手大会 男子組手で優勝、形で三位入賞

本学産業情報学科3年の稲永正志君が、2016年10月に東京都で開催された「第12回全日本障がい者空手大会聴覚障害の部男子組手第1部-4-2」にて優勝、「男子形第1部-4-2」にて第3位ダブル入賞しました。写真は両手に二つの賞状を手にした稲永君です。

茨城学生建築展で学生が笠間市長賞を受賞

笠間市長賞を受賞した日影舘さんと作品のパネル

2016年2月、本学総合デザイン学科環境デザイン学領域3年(受賞当時)の日影舘美樹さんが、演習課題作品「海を眺め未来につなげる幼稚園」で笠間市長賞を受賞しました。県内の建築関連科目を有する大学、専門学校が参加するこの建築展では、学生らしい発想力とデザイン性、新しい考えを提案する作品が評価されます。教育・福祉施設を重視する山口笠間市長から「新たな設計内容とデザイン表現に感動しました。」とのお言葉をいただきました。

日影舘さんは、「今回受賞した幼稚園とデイサービスの複合建築は、環境デザインや教職の講義・教師塾などで学んできたものや経験をすべて注ぎ込み、新しい課題を考えさせられた作品です。私の最大限の努力を笠間市長賞に選んでいただき、これからも成長できるように感じておりとても嬉しく思います。」と語りました。

(写真は、笠間市長賞を受賞した日影舘さんと作品のパネルです)

本学部卒業後、大学院技術科学研究科に進学した学生が学会全国大会で大会賞受賞

写真は大会参加者と手話を交えてディスカッションする辻田君

2016年12月、電気加工学会全国大会(2016)の講演発表において、本学を卒業後、大学院技術科学研究科産業技術学専攻システム工学コースに進学した辻田容希君らによる講演発表「単発放電による材料除去過程の観察(連名者:辻田容希、谷貴幸、後藤啓光、毛利尚武)」が電気加工学会全国大会賞を受賞しました。

この全国大会賞は、全国の大学、企業の研究者による31件の発表の中から、参加者全員の投票によって2件の講演発表が選出されます。辻田君の講演は、レーザ光源を用いた高速高倍率の撮影によって放電痕形成メカニズムを考察したものであり、従来まで明確では無かったメカニズムの一部を解明したことが評価の対象となりました。講演後のポスター討論では、今後の研究内容について多くの方々と討論することができました。

本発表における手話通訳等の準備、実施において、情報保障アドバイザー、聴覚障害系支援課の方々から多大なご協力を頂きました。これによって、大学としての研究活動に対する情報保障の取り組みを学会に示すこともできました。

(写真は大会参加者と手話を交えてディスカッションする辻田君)

ダンスサークル「Soul Impression」の活躍

ダンスサークル「Soul Impression」の活躍

日本で唯一の聴覚障害学生によるダンスサークル「Soul Impression」が各種メディアに取り上げられました。大学に入ってからダンスを始めたメンバーがほとんどで、障害の程度には個人差がありますが、音が聞こえなくてもビート(振動)を感じ、リズムを取って踊っています。障害の重い学生は軽度のメンバーに先に踊ってもらい、動きをまねたり、タイミングを教えてもらいながら練習しています。こうした活動がメディアから注目され、多数の取材を受けました。

メディア出演

  • NHK総合(関西) ドラマチック関西 「揺れるビートが聴こえるか」(2015/12/17)
  • NHKEテレ バリバラ 「ビートで響き合う魂(ソウル)のダンス!」(2016/10/9)

新聞等記事

  • 毎日新聞 筑波技術大「Soul Implession」 聞こえなくてもダンスで一体感(2016/12/18)
  • ビッグ・アイ コミュニケーション情報誌 i-co(あいこ) vol.22
  • 毎日新聞 ろう者のダンスサークル 息合わせ念入りリハ (2016/8/7)
  • 月刊EXILE 2017年1月号 EXILEパフォーマンス研究所 STEP.50 手話について学ぶ

イベント出演

  • ビッグ・アイ アート フェスティバル2015( 2015/11/23)※近畿大学学生とのコラボレーション
  • 第41回わたぼうし音楽祭(2016/8/7)
  • DANCE EARTH FESTIVAL(2016/10/15)
    ※元EXILE USA氏と同じステージでダンス
  • ビッグ・アイ アート フェスティバル2016(2016/11/26)
    ※ダンサーの熊谷拓明氏の演出

日本障がい者スポーツ協会公認「初級障がい者スポーツ指導員」認定校に

本学主催の障害者スポーツイベントで活動する指導員

本学部の学生であれば、学科を問わず、所定の授業を履修することによって、日本障がい者スポーツ協会公認「初級障がい者スポーツ指導員」の資格取得ができるようになりました。障害者に対するスポーツ指導員の資格ですが、障害を持つ本学部学生でも、資格取得することができます。

この指導員の役割は、障害者と一緒にスポーツの喜びや楽しさを共有し、健康や安全管理に配慮した指導を行い、障害者のスポーツ参加のきっかけづくりを支援する 指導員であることです。2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピックはもちろん、今後の指導者としても期待されています。

(写真は本学主催の障害者スポーツイベントで活動する指導員)

過去の学生の活躍・本学の可能性